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走行車輪のベアリング破損

作業日:2017年2月

寒さも次第にやわらぎ、日暮れも遅くなり、春の足音が聞こえ始めた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は、花粉が飛び始めたのか、近頃目のかゆみを感じております。

 

さて、先日普段点検を行っていないクレーンで、お客様から「クレーンの走行が動かない、何か部品も落ちてきた。」との事で駆けつけたところ、

走行車輪(写真1枚目)の車軸受け用のベアリングが破損していました。上から落ちてきたのは、ベアリング内部の玉でした。ベアリングに密封されている潤滑油が切れて、摩擦により破損したと思われます。

また、モーターピニオン(モーターの出力を伝える歯車)が写真3枚目の様に著しい摩耗が見られ、さらに駆動車輪の歯車も摩耗しており(写真4枚目、5枚目と比較すると摩耗具合がお判りになると思います。)、歯車が噛みあわず空転していました。

以上のことが、走行が動かなかった原因です。

 

お客様が、走行時に異音がしている(おそらくベアリングの異音と思われます。)のを把握されていらっしゃいましたので、その段階でご連絡いただければ部品の落下は避けられたかと思われます。

 

使っていて普段と違う音や振動を感じられたときは、早目の専門業者の点検をお勧めします。