入社理由は「ビビっと来たから」。果たしてその勘は合っていたのか?

入社理由は「ビビっと来たから」。果たしてその勘は合っていたのか?

就職する理由は、人それぞれ。決して「そこにやりたい仕事があったから」だけではありません。特に新卒で入社する際には、その会社がやっていることが自分にとってやりたい仕事なのかどうか?ぶっちゃけわからないことも。だからこそ、仕事内容だけでなく、社風に惹かれたってぜんぜんいい!ということで、今ドキの新人さんの入社事情を1年目の山田さんに聞いてみました。

山田佑輝|研修中
電子情報工学科卒。2021年10月からアルバイトとして勤務し、2022年4月に正社員として入社。とにかくお酒が好き。一番よく飲むのはハイボールだが、コロナが明けて慰安旅行で「酒蔵めぐり」が実現することを楽しみにしている。

【志望理由】やりたい仕事があるか?より、長く働き続けられる会社か?が大事だった。

――愛和産業への入社理由が「ビビっときたから!」とのことでしたが?

山田 そうですね。ビビっときたんです(笑)。いや、本当ですよ。就活サイトで地元の企業を検索していたのですが、いくつか見ている中で愛和産業に目が留まったんです。

――なぜ目が留まったのですか?

山田 会社紹介の中で、社員の有志を集めて「酒蔵めぐりをする」と書いてあったんです。自分もお酒を飲むのが大好きなので、「こんな職場いいなぁ」と思いまして。ただ、コロナの影響で慰安旅行が行われておらず、私はまだ1回も行けていません。

――興味が惹かれたのは「酒蔵めぐり」だけですか?

山田 いや、酒蔵めぐりはあくまでもキッカケであって、そういうことを行う会社っていいなぁと。その後面接やインターンシップ等にも参加して、社員の皆さんが優しく、仲がいいことがよくわかりました。だから「社風に惹かれた」ってかんじですね。「社会に出たらこれをやりたい!」っていうのも明確にはなかったので、社風が良さそうで、長く働けそうな会社がいいなと思って当社に決めました。

――天井クレーンを扱う会社ということは知っていましたか?

山田 もちろん、就活サイトを見て事前には知っていました。がそれまでは天井クレーンの存在なんてまったく意識していませんでした。説明会でお話を聞いて「へえ。そんなところにも設置されてるんだ」と初めて認識したぐらいです。

――初めて天井クレーンの存在を知った時は、とういう思いでした?

山田 クレーンのフックの部分だけでもバカでかいものもあって、興味をそそられましたね。「こんな大きなものを扱うんだ」と。正直、面白そうって思えました。

【学生時代とのギャップ】1日がアっという間。平日がお休みなのも案外ウレシイ。

――社会人になってから、学生とのギャップみたいなことはありましたか?

山田 ありました!やっぱり学生の時は毎日がずっとお休みみたいなもんでしたから、それと比べると「休みが少ないなぁ」と思います。思った以上に自由な時間がないというか。だいぶ慣れてきましたけどね。

――時間があった時は何をしていたのですか?

山田 趣味がゲームなので、家にいるときはゲームをしたり、ゲーム上で知り合った仲間とチャットをしたり。またゲームやアニメなどのショップに行くのも好きなので、お店巡りをしていました。もっとも、今もできないことはありません。お休みが週2日あるので、休みの日にはそういうことに時間を使っています。

――なるほど。学生時代に戻りたいと思いますか?

山田 戻れるなら戻りたいかな…と言う気持ちも(笑)。でも逆に社会人になってしっかりお給料をいただけるようになったので、趣味にかけられるお金が圧倒的に増えました。そういう意味では今のほうがいいのかなと。学生時代は夜おそくまでゲームをやっていましたが、今はさすがにできません。フラフラの状態で現場に入ると危険ですからね。でもこの会社は残業がないので、家に帰ってゲームをする時間もちゃんとあります。むしろダラダラ長くやり続けるのではなく、メリハリがついていいのかなと思います。

――愛和産業はお休みが平日だそうですが、そのあたりは抵抗ありませんでした?

山田 むしろ私にとってはありがたかったと言いますか。自分がよく行くゲームやアニメのショップは狭いお店が多いので、土日だとお客さんがたくさん訪れて、ゆっくり商品を選ぶことができないんです。平日が休みなおかげで、人が少ないときにじっくり選べるのが嬉しいです。土日休みの友人とはなかなか予定が合いませんが、基本的に1人でフラっと行動することが好きなので、特に問題ありません。

――他になにかギャップに感じたことはありましたか?

山田 これはギャップではなく、予想通りだったのですが、やはり皆さんの仲がいいことですね。上下関係も厳しいかんじではありません。もちろん敬語は使いますが、少々言葉遣いが崩れても気にするような方はいませんね。年次の浅い人からベテランに話しかけやすい会社。「先輩が怖い」とかも全くありません。

【失敗談】新人ならではの失敗談は数知れず。特に強烈だったのは…。

――現在はメンテナンス部で研修を受けているそうですね。メンテナンスというと高い場所にも上ると思うのですが、怖くなかったですか?

山田 思っていたより怖かったですね。まだ私の場合は、高くてせいぜい5m~6mなのですが、これが絶妙に怖い高さといいますか(笑)。地面がしっかり見えるんです。逆に地面が見えないくらい高い距離なら怖さとかを感じないのかもしれません。しかし5m~6mの場合は「落ちたら痛いんだろうな…」と想像がついてしまう高さなんですね。

――なるほど。そこまで高くないからこその“恐怖”なんですね。

山田 はい。ただそれも何度も登っているうちに慣れてはきます。恐怖心が薄れることがいいことなのかどうかはわかりませんが、抵抗なく登れるようにならないと、メンテナンスの仕事はできませんからね。

――では、高所恐怖症の人には難しい仕事ですか?

山田 うーん、度合いにもよると思いますが、慣れることができないと難しいのかもしれません。ただメンテナンスは高い場所に上る機会がいちばん多いです。設計や製造、営業の仕事であればそこまで高所に登ることもないので、大丈夫なのかなと。

――これまで研修を受けてこられた中で、いちばん失敗したことって何ですか?

山田 いちばん印象に残っているのは、製造部で研修を受けていたときのことです。高所に登るときに鉄板に頭をぶつけてしまって。注意しながら登ってはいたんですが、身を乗り出した時に勢いあまってガン!とやってしまって。

――ええ!それは大変でしたね?その後どうなったのですか?

山田 自分の感覚では「痛いなー」ぐらいで済むと思っていたのですが、打った場所に手を当ててみると出血していまして。ちょっと痛いぐらいだったので、出血していることに驚きました。で、先輩を呼んでみてもらったのですが「これは大変!救急車!」と大事になってしまい…。けっきょく病院で5針縫い、会社を2日休みました。

――5針も!大けがじゃないですか!?

山田 実際は5針も縫うケガではなかったようなのですが、傷ができた箇所が縫いにくかったらしく。それ以降は今まで以上に頭上に注意しながら登るようになりました。もうあんなケガはこりごりです。

【将来の目標】自分はメンテナンスが好き。様々なクレーンを修理できるようになりたい。

――2021年の10月に入社して1年経ちましたが、いかがですか?

山田 はい。入社前のアルバイトで配属されたのもメンテナンス課で、その後様々な部署を経験し、1年経ってまたメンテナンス課に戻ってきました。そのおかげで、「成長できているな」と気づく部分もあります。

――たとえばどんなところですか?

山田 アルバイトで入社したての頃は、ハシゴにすら登らせてもらえませんでしたが、今は「よし!行ってこい!」と先輩から許可をいただいてハシゴに登っての作業ができるように。あと、「突発対応」といって急遽お客様先にお伺いして修理をする仕事があるのですが、以前はなぜクレーンが動かなくなってしまったのか、原因が全くわかりませんでした。しかし今では「きっとあれが原因だろう」と推測できるようになり、修理した結果見事当たっていた、ということが増えてきました。

――それは、目に見えて成長を実感できる瞬間ですね。先輩からはどんな反応ですか?

山田 先輩からも「確実に成長しているぞ!」と言っていただける機会が増えてきました。嬉しいですね。

――将来はどうなりたいですか?

山田 自分にはメンテナンスの仕事が一番合っていると感じているので、本配属でメンテナンス部に配属されればいいなと。もちろん会社の都合もありますが、本人の希望も聞いてもらえるようです。そしていろんなクレーンを直せる技術を身につけたいですね。

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