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巻上ブレーキ早切り用電磁接触器の接点溶着

作業日:2017年4月

新たな年度を迎え、桜も満開となりました。生憎の雨続きの天気ですが、皆様お花見は楽しめたでしょうか。

弊社は、今年度50周年を迎えます。これからも末永いご愛顧のほどよろしくお願いします。

 

さて写真は、三菱ホイストのブレーキ早切り用の電磁接触器です。

 

年次点検しか行われていないお客様先で、点検時にワイヤーロープを点検しようと下げを押したところ、操作を止めてもフックが降りてきました。

原因は何かと調査したところ、ブレーキ早切り用の電磁接触器の主接点が溶着しており、(固定側と可動側の接点同士が、アーク熱で接着し離れないままになること)巻上下の操作を止めても、電磁ブレーキのコイルへ通電したままの状態になっていました。

よって電磁ブレーキが解放状態となり、上下の操作を止めてもブレーキの制動が効かず、モーターの回転の惰性でフックが降りてきたものと思われます。

 

幸い、空荷の状態でしたのでフックが降りてくるだけで済みましたが、荷を吊っていたら吊荷が滑り落ちてくるところでした。

点検を行うことの重要性を改めて認識しました。