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作業日:2017年4月

新たな年度を迎え、桜も満開となりました。生憎の雨続きの天気ですが、皆様お花見は楽しめたでしょうか。

弊社は、今年度50周年を迎えます。これからも末永いご愛顧のほどよろしくお願いします。

 

さて写真は、三菱ホイストのブレーキ早切り用の電磁接触器です。

 

年次点検しか行われていないお客様先で、点検時にワイヤーロープを点検しようと下げを押したところ、操作を止めてもフックが降りてきました。

原因は何かと調査したところ、ブレーキ早切り用の電磁接触器の主接点が溶着しており、(固定側と可動側の接点同士が、アーク熱で接着し離れないままになること)巻上下の操作を止めても、電磁ブレーキのコイルへ通電したままの状態になっていました。

よって電磁ブレーキが解放状態となり、上下の操作を止めてもブレーキの制動が効かず、モーターの回転の惰性でフックが降りてきたものと思われます。

 

幸い、空荷の状態でしたのでフックが降りてくるだけで済みましたが、荷を吊っていたら吊荷が滑り落ちてくるところでした。

点検を行うことの重要性を改めて認識しました。

 

 

 

  • 巻上ブレーキ早切り用電磁接触器の接点溶着 画像1
  • 巻上ブレーキ早切り用電磁接触器の接点溶着 画像2
作業日:2017年3月

春なのに気温があまり上がらず、寒い日が続いています。

早く暖かくなって、桜の開花が始まらないかなと待ち遠しく思う、今日この頃です。

 

さて写真は、日立ホイストの巻上モーターです。

前回、当ブログで電磁接触器の接点異常により、モーターが単相運転になった事例をご紹介しましたが、

今回、電磁接触器の接点異常による、単相運転が原因で焼損したモーターを撮影できましたのでご紹介します。

 

モーターの焼損とは、モーター内部(ステーター側)の巻線が、絶縁不良を起こすことです。

三相誘導モーターの場合、単相運転になると、回転磁界が発生せずモーターが回転しません。回転しないと逆起電力が発生せずに過電流となります。

過電流が続きますと、モーターの巻線に多くの電流が流れ、異常発熱します。

巻線に施されたエナメル等の絶縁膜が熱で溶けます。(異臭を放ちます。)

結果、巻線が絶縁不良となり、モーターが回転できなくなる状態をいいます。(発煙や最悪発火の恐れもあります。)

 

写真2枚目(正常品)と写真3枚目(焼損品)を見比べていただくと判るように、正常品(写真2枚目)では、巻線の絶縁膜(琥珀色)がしっかりコーティングされていますが、焼損品では、絶縁膜が黒く焼け焦げています。

 

モーターの焼損となりますと、重いモーターの取り外しや巻線のまき直しなど、時間や労力、修理費用も非常にかかります。

 

単相運転によるモーターの焼損を起こさないために、定期的な電磁接触器の点検は欠かせません。(他にも集電子や電源ケーブル等など確認も必要です。)

また日常点検でモーターの異音や異常発熱、回転不良等の異常を発見した場合は、すぐに専門業者による異常確認、修理を行ってください。

  • 巻上モーターが焼ける 画像1
  • 巻上モーターが焼ける 画像2
  • 巻上モーターが焼ける 画像3
作業日:2016年3月

日々、花粉症で苦しんでいる今日この頃です。みなさまは、花粉症で苦しんではいないでしょうか。

 

さて、写真は明電ホイストの巻上用の電磁接触器です。巻下が動かないとの事で調べたところ、3相のうちの1相、接点が欠かけていました。

過度なインチング操作によるスパークや繰り返されるモーターの起動(通常運転時の電流値よりモーターの動き始めは、電流値が高い)によって発生した熱の影響で、接点部が溶け落ちモーターが単相運転になり、巻下が動かなかったと思われます。

単相のままモーターを動かそうとし続けると、モーター焼損の原因にもなります。今回は処置が早かったため焼損は防ぐことができました。

 

必要以上なインチング操作は、電磁接触器の損耗など、クレーン全体に悪影響を及ぼす恐れがありますので控えましょう。また定期的な電磁接触器の点検をしましょう。

  • 電磁接触器、接点が欠損 画像1
  • 電磁接触器、接点が欠損 画像2
  • 電磁接触器、接点が欠損 画像3
作業日:2017年3月

3月の年度末の時期を迎え、新たな年度に向かって、皆様お忙しい日々を過ごされてはいないでしょうか。

 

さて今回は、チェーンブロック(モートルブロック)のフックが降りてこないという事例です。

先日、普段点検を行われていないお客様から、「下げを押してもフックが降りてこずに、途中で止まる」というご連絡をいただきました。

 

さっそく、お伺いし不具合調査をしたところ、写真1枚目の様に、チェーンが絡まっていました。

絡まったチェーンが下限のリミットのバネを押し上げ、通常の下限が効いた状態と同じ状況になっていました。

 

チェーンが絡まった理由としては、チェーンに油カスや鉄粉、ほこりが付着し固着したと思われます。

またチェーンバケット内にゴミが溜まっていました。(写真2枚目)

 

今回は、下限が効いただけで済みましたが、絡まり具合によってはリミットバネの破損や、本体の破損、最悪チェーンの破断による吊荷の落下にもつながります。

この様な不具合を防ぐために、巻上チェーンの定期的な点検、清掃、清掃後の給油を行ってください。

  • チェーンブロックのフックが降りてこない 画像1
  • チェーンブロックのフックが降りてこない 画像2
作業日:2017年2月

写真は、キトーチェーンブロックの巻上速度切替用(ポールチェンジ 高速低速の2速)の電磁接触器です。

 

先日、お客様からチェーンブロックの速度が切り替わらない(高速が入らない)とご連絡があり、調査しました。

 

配電盤内をチェックしたところ、巻上速度切替用の電磁接触器が可動しない状況でした。

写真2枚目のようにドライバーの先で押してみても、途中で引っ掛かり、奥まで押し込むことができません。

よって、高低速度の切替ができなかった様です。

(この電磁接触器の場合は可動すると、低速の接点が離れ、高速の接点が接触します。)

 

今回は、電磁接触器の取替えで復旧しました。

 

当該品を会社に持ち帰り、分解調査(写真3枚目)したところ、写真4枚目の様に、内部の可動用の吸引コイルが異常に膨張しており、膨張したコイルが邪魔で奥まで入らなかったと思われます。(写真5枚目の正常品と比べるとよくわかります。)

 

電磁接触器は可動することの多い消耗品ですので、定期的な交換をお願いします。

 

  • チェーンブロック 巻上速度が切り替わらない 画像1
  • チェーンブロック 巻上速度が切り替わらない 画像2
  • チェーンブロック 巻上速度が切り替わらない 画像3
  • チェーンブロック 巻上速度が切り替わらない 画像4
  • チェーンブロック 巻上速度が切り替わらない 画像5
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